水を得た魚

34歳にして発達障害(ADHD)診断を受けたけど、人生を楽しむことはあきらめない元応援団長のブログ

店長をやってみて確信した、飲食業が最高の職業だと言える理由

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飲食業にマイナスのイメージを持ってる人って多いよなあ。

団長P
団長P
 
 
フジモト
フジモト

食事をしない人なんてないのに、 不思議な話ですよねぇ。

この前、実家に帰った時、近所のおばちゃんに言われたこと。

 

「大学まで出て、飲食やるなんてもったいない」

 

やっぱ、まだまだ飲食業をそういう見られ方してしまうんやなー。

 

飲食店はレベルが低い職業?

ボクの地元はけっこうな田舎なもんで、昔ながらの考え方の人が多いです。

 

「飲食業=水商売=いやしい職業」

 

飲食業やるヤツなんか、学も才能なくて仕方なくやってる残念な人間だ、みたいな。

やってる人間からしたら、ナメんなっちゅう話ですが、そういう考えがあるのも事実。

飲食に転職すると親父に伝えたら、似たようなこと言われたしね。

 

なんか悲しいなーって。

周りには飲食系の仕事をやっている人が多いけど、みんなめっちゃがんばってるし輝いてる。

それなのに、勝手なイメージだけで決めつけられるのはホンマに頭にくる。

 

実際にやってみればわかるけど、飲食業ってめっちゃ大変っすよ。

誰にでも簡単にできると思ったら大違い。

 

たぶん、昔からの飲食のイメージって、頼まれたものを作ってテーブルまで運ぶ、ぐらいのもんちゃうんすか。

 

飲食業に求められる人材とは?

飲食業に転職して7年が経ちました。

下働きからなんやかんやで3年前からは店長としてお店を任せていただけるようにもなりました。

そんなボクが飲食業をやっていくために絶対必要だと考えていることが4つあります。

 

1、安全に対する意識

お腹痛くなるようなものは誰も食べたくないですよね。

飲食は人間の口に入れるものを提供する職業なので、万にひとつのミスが命の危険につながる可能性があります。

自分自身の体調管理はもちろん、作業前の手洗いや、食材の扱い方など、あらゆることに最大限の注意が要求されます。

 

フグの毒は有名ですが、野菜でも人は殺せますから。

他人の命を預かっているんやっちゅう気持ちがないヤツは、そもそも飲食やんなって。

 

2、専門技術・知識

安全性を維持するためにも専門技術や知識は必須です。

いくら最高の食材を用意できたとしても、正しい理解や技術がないとおいしい料理にはなりません。

 

同じ食材でも季節や産地によって味は変わるので、調理方法も変えないといけない。

まったく同じものを作り続けるだけなら機械の方がよっぽど正確に大量に作ってくれるもんね。

料理をやり続ける限りは一生研究一生修行。

 

調理だけでなく、提供する時も食材や料理に対する知識がないとお客様に説明できません。

お客様からの「なぜ?」に答える対応力と、ニーズを察して好みの選ぶ提案力がないと自動販売機で買ってるのと変わんないもんね。

 

3、エンターテイメント性

強烈なこだわりや専門性があるからって、ダラダラと能書きを垂れるだけの店は自分勝手で退屈な店です。

やっぱ、お店に来たお客様には楽しんでもらってナンボ。

押し付けがましいのはあきません。

食事をしているうちに自然と元気になってくるような感じがベスト。

 

料理の盛りつけで目を楽しませる。

できたての香りで鼻を楽しませる。

シズル感や接客で耳を楽しませる。

店の雰囲気や内装で肌を楽しませる。

もちろん味で舌を楽しませる。

 

飲食店は五感をフルに楽しませる総合エンターテイメント空間なんですよ。

安心安全な食事とそれを実現する技術と知識+遊び心。

当たり前の食事を最高の時間に変えるのが、飲食業のおもしろいところ。

 

4、人間力

最高の食材、最高のレシピ、最高の設備、最高の食器をそろえたところで、扱う人間のやる気がなければ最高の店にはなりません。

飲食業は突き詰めると人間産業。

料理を作るのも接客するのも人間です。

 

店員と客という立場の違いはあれど、人間同士ですから。

 

同じ食事をするなら、好きになってしまうぐらいのスタッフに対応してもらいたいですよね。

もし、大好きなアイドルが水をついでくれるだけの店があったとしたら。

お金払ってでも行きたいっちゅう人は絶対にいるでしょ。

他人を引きつける魅力は飲食業にとって強力な武器なんですよ。

 

だから、人間力を高める努力をし続けることは必須です。

身体を鍛えたり、本を読んだり。

休みの日は飲食とまったく関係ないことにチャレンジしたり。

経験を積むことで人間の幅が広がって、普段の仕事にも確実に変化が現れます。

 

レシピやマニュアルでは表現しきれない、「気づかい」や「発想」のような形はないけど飲食業にとって必須スキルは、様々な実体験の中でしか学べないんです。

 

飲食業を通してやりたいこと

これだけ色々なことを求められる職業もなかなかないですよ。

アルバイトでやる人も多いので気楽な職業と思われがちですが、本気でやればやるほど難しいおもしろい。

正解なんてないから考えて動いて求め続けるしかない。

 

ボク自身もまだまだ足りないことだらけです。

もっと世界中の食材や料理を知りたいし、やりたくてやれてないこともいっぱいです。

そして、ウチの店で来たことのないお客様が世界中に70億人以上いらっしゃいます。

 

自分の仕事を通して日本を元気に、世界を平和にする。

これってまさにボクが目指している応援団的生き方にぴったりな職業なんじゃないかと。

 

壮大な夢のようにも聞こえますが、かなりリアルな感覚なんですよね。

それだけの可能性を飲食業に感じるし、一生かけてやり尽くす価値のある職業だと確信しています。

 

この目標が達成されれば、飲食業がなりたい職業ナンバー1になってるはず!

 

ちょっとでも飲食業に興味があるって人、すでに飲食業やってるけどなんか本気になれない人にオススメの本を紹介しておきます。

この本を読んで、飲食カッコいいな!って思える人はこの仕事向いてるんじゃないっすかね!

 

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