水を得た魚

34歳にして発達障害(ADHD)診断を受けたけど、人生を楽しむことはあきらめない元応援団長のブログ

【店を持たない板前×陶芸作家】見て・触れて・食べてもらえる展示会にスタッフとして参加してきたレポート!

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先日、見事に大成功をおさめたクラウドファンディング

板前ぼりさんと陶芸作家ユキガオさんの「見て・触れて・食べてもらえる展示会

の第1回が東京で行われました。

www.yukigao.com

 

今回ボクはスタッフとして参加です。

お金を払ってスタッフとして働くというなかなかドMな展開ですが、こういうおもしろそうな企画は絶対運営側としてやった方がおもしろいんす。

 

というわけで、この話を聞いた時、迷わずスタッフとして応募。

裏方から見た当日の様子と、感想をレポートしていきます!

 

 

会場は懐かしい雰囲気いっぱいの古民家

場所は鷺宮にあるレンタル古民家

東京のど真ん中にこんなとこがあるんやねぇ。

 

会場となる大広間はこんな感じ。

なんか、実家に帰ってきたみたいや。

 

主催者のぼりさん。

虚ろな目をしておられます。

無人島生活の疲れがまだ抜けてないのかしら。

 

準備と調理体験

今回の企画は店を持たない板前であるぼりさんが作った料理を、脱サラして陶芸作家になったユキガオさんの作った皿に、お客様自ら好きなように盛りつけて、食べて、楽しんでもらうというもの。

 

ボクの仕事は主に食材の仕込みと料理の配膳でした。

 

ボク以外にもスタッフとして参加されている方がいらっしゃったのですが、皆様バリバリの料理人で仕込みはサクサク終わります。

 

調理体験では、プロの技を直接教えてもらえます。

めっちゃお得やんね!

写真はカツオをさばいているところ。

 

藁がないのでコンロで炙ります。

これで立派なカツオのたたきの出来上がり。

 

続いてダシ巻き。

きれいに巻くのはホンマ難しいよね。

 

ボクは肉を切る以外は大した戦力にならぬので、見守る作戦に変更しました。

 

いよいよスタート!

 

料理もできたので、いよいよ食事会。

まずは、お2人からのご挨拶。

お客様も非常にあったかい人ばかり。

和やかな雰囲気でスタート致しました。

 

皆様、好きなように盛って、好きなように食べる。

料理には綺麗な盛りつけの基本みたいなんはもちろんあるんですけど、

この場においては料理と食器を作ってくれた本人としゃべりながら、自分なりの皿を完成させるっていうのが正解なんちゃいますかね。

だって普通はあり得へんよ、こんな幸せなこと。

 

こうやってみんなで広間に集まって食事をしていると、ホンマ、実家に親戚一同が集まったみたいで。

うれしいような懐かしいような不思議な気持ちになりました。

 

食事会でのボクの様子はというと。

「ご飯盛るのが似合いそう」という理由で、炊飯器担当でした。

ご飯もお米ソムリエの窪田さんがこの日のために選んでくれたもの。

粒が立って、うまいです。

おかずにもよく合う! 

 

おいしく食べたら展示会

食事後は展示会も開催。

食器以外にもユキガオさんが作った作品が見られます。

 

これはピラミッド型のランプ。

中にロウソクを入れれば、オシャレ照明になります。

 

こんなに大量の食器もすべてユキガオさんひとりで作られています。

柄も全部違う、まさに一点もの。

一緒に陶芸をされている方の話によると、普通は安定して均等に丸く作れるようになるだけでもめちゃめちゃ時間がかかるそうです。

 

働いた者、食うべし

会場がだいたい落ち着いたところで、スタッフにはまかないが振る舞われました。

やっぱ労働したあとの食事は最高よね!

 

やっぱ、ボクは黒い器が好きやなぁ。

たくさんの中から自分が好きな皿を見つけるのも楽しいですよね。

 

鶏肉入りダシ巻き卵。

余り物で作ったのにこのうまさ。

さすがです。

 

「見て・触れて・食べてもらえる展示会」感想

今回のイベントに参加してみて、強烈に感じたことがあります。

それは、

本当にやりたいなら思い切ってやってみればエエやん!

ってこと。

 

料理人も陶芸作家も職人的な世界。

一人前になるには長い間、厳しい修行が必要だといわれています。

どれだけがんばっても上には上がいるし、どこまでやっても終わりがない。

ぽっと出のヤツがちょっと目立つことするとすごく叩かれたりもする。

 

でもさ。

そんなのって業界の中だけの話やんね。

ボクらが料理や作品を届けたいって思ってるのは、業界の外の人。

一般のお客様なんです。

 

上の顔色ばっかり伺ってたら、自分の仕事ができるのは何年も先になってしまう。

それより、多少不格好でもいいからまずは届けたい人に届けてみる。

今回はクラウドファンディングという形をとっているので、「作品に込められた思い」の部分は始めからお客様に伝わっていました。

そんな中で実際に形として示すための場が今日の食事会でした。

 

もの作りをする人間にとって1番不幸なのは、自分の作品が誰の目にも触れられずに終わってしまうこと。

今日、ぼりさんとユキガオさんは自分の理想とするものを全力で表現してくれました。

これってめっちゃ大きな1歩ですやんね。

実際、お客様の反応もすごくよかったし。

 

ただ、人の目にさらされることはいいことばかりではないです。

時にはコテンパンに批判されることもあるはずです。

でも、何もないよりはよっぽどマシ。

 

一生日の目を見ずに終わっていく人もいる中で、小さくても自分の名前を出した仕事をしたことはすごく意味がある。

良いも悪いも絶対に次につながっていく。

 

いつまでも素振りをしていたって一人前にはなれません。

本当の実力は実践の中でしか磨かれない。

どれだけバッターボックスに立ち続けるかが大事。

 

いつもそういう気持ちで自分の仕事に打ち込んでいかんとな。

どんなけ偉大なバッターでも3割打てたら合格なんです。

まだまだ半人前のボクが空振りをビビってたらアカンのです。

 

今回スタッフとして参加させていただいたことで、

自分の仕事やこれからやりたいことなど見直すきっかけになりました。

 

ぼりさん

ユキガオさん

ホンマありがとうございました!!