水を得た魚

34歳にして発達障害(ADHD)診断を受けたけど、人生を楽しむことはあきらめない元応援団長のブログ

映画「ちょっと今から仕事やめてくる」を見て、働き方について考えさせられたから吐き出させてくれ!

スポンサーリンク

黒木華が好きです。

ホンマ、めっちゃ好きなんです。

顔も好みだし、雰囲気もいい。

これまでも出演作品はなるべく見るようにしてきました。

主役であろうと脇役であろうと、圧倒的な存在感を放つ、すばらしい女優だと思いまする。

 

そんで。

先週から公開されている映画「ちょっと今から仕事やめてくる」にも出演していることを知り、さっそく見に行ってきました。

www.choi-yame.jp

 

内容が知りたい方はこちらのページでめちゃめちゃ詳しく紹介されているので参考にされたし。

【ネタバレ有】映画「ちょっと今から仕事やめてくる」感想・レビューとあらすじ徹底解説!/全ての働く人に見て欲しい珠玉の一作!

 

映画自体は働くこと、生きることについて考えさせられる良作でした。

原作にはないらしいけど、バヌアツの海はめっちゃきれいやったしね。

 

ただ、ストーリーとあんまり関係ないところで引っかかるところがいくつかあって。

考えれば考えるほどモヤモヤしてしまうのでこの場を借りて吐き出させていただきます。

 

飲食業で働いている人間として

ブラック企業に疲れ果て、自殺を考える主人公青山。

そんな彼を救ってくれるのが、謎の男ヤマモト。

 

どうしてヤマモトが青山を助けたのかという理由がこの映画の核。

物語の中盤でヤマモトも実は3年前に自殺していたということが分かります。

自殺の理由は長時間労働による過労とパワハラによるストレス。

そして、働いていた会社の名前が

「ミヤタフードカンパニー」

 

フードってついてるぐらいやから、これ絶対飲食系やんね。

架空の社名とはいえ、飲食業での過労死。

これが当たり前のように設定と使われるのが、世間のイメージなんや。

 

しょせんはその程度ってことか。

自分が働いている業界だけに、悔しい。

 

確かにウソみたいに過酷な現場があるのも知ってます。

でも、こんなに人を喜ばせられる職業もないわけで。

世間のイメージを変えるためにも、まだまだカッコ良くて稼げるようにならないとな。

 

会社をやめる人間として

ちょっと今からって程ではないですが、ボクも今の仕事やめます。

会社にはその意思はもう伝えてあって、その方向で動いています。

 

あとはどうやめるか。

主人公みたいに、いきなり上司の前に行って「今日で仕事やめさせてください」っていうのだけはしたくない。

映画みたいに超絶ブラック企業なら仕方ないでしょうけど。

 

少なくともボクは今の会社でやりたいことがある。

そして、育てくれた上司や一緒に働いてくれる部下にもすごく恩義を感じています。

 

人付き合いは「義理・人情・恩返し」

これは幻冬舎の見城徹の言葉です。

 

ボクもやっぱそう思う。

本気でそう思える人に出会えたのは幸せなこと。

自分の気持ちだけですべてを決めてしまうっていうのはしたくない。

 

かといってずるずる続けるのも違うので、ちょっと来年仕事やめてくる。

 

部下を持つ人間として

社会人になって10年以上経つので、今まで多くの部下と一緒に仕事をしてきました。

それと同じぐらい、多くの部下を見送ってきました。

 

映画の中で主人公が会社をやめる意思を伝えられて、怒りだす上司。

 

「お前みたいな社会をなめてる人間なんかが、何やってもダメに決まってるだろ!」

みたいな漢字でひたすら罵倒しまくります。

 

正直、温度差はあれど、ボクも似たようなことを感じたことがあります。

入社して2日でやめたいと言い出す人。

与えられた仕事に対して「自分のやりたいことはこんなことじゃない」と反発するプライドがやたら高い人。

何を言っても生返事でまるきり行動に移さない人。

 

やる気あんのかいお前ら!

始めのうちはけっこうキレたこともありました。

 

でも最近は受け取り方も変わってきています。

誰にでも適材適所でハマる場所っていうのがあるはずなんです。

それがウチの会社ではたまたま合わなかっただけ。

続ける限りは厳しいこともいわせてもらうけど、やめたいならそれも仕方ない。

合わないことを無理して続けるのは、人生の無駄遣いやで。

 

一緒にやってくれるのはそらうれしいし、ボクに教えられることは全部教えたい。

今すぐは分からなくても、いつか分かる時が来ると信じて伝え続けます。

 

こんなにやってるのになんで分からないんだ!っていうのは上司のエゴ。

自分に育成する能力がないのを披露しているようなもんです。

そういうの、カッコ悪いよなぁ。

 

ブラック企業ってなんなの?

ブラック企業って言い方が好きになれないんですよね。

どんなけブラックと思える状況でもそこでがんばっている人はいるわけですし。

外の人間が安易にブラック企業なんて言い方をするのには疑問があります。

 

仕事には、あらゆることを無視してでも没頭する時期って必要なんですよ。

厳しいこともいわれるし、体力的にも大変なこともあります。

それでも自分がやりたくて真剣に打ち込んでいるならやれるはず。

時間を忘れて集中するっていうのは仕事でも遊びでも同じ。

 

問題は人間個人の人格を傷付けたり、会社の都合がいいように洗脳すること。

自分自身では何も考えられなくなる状態が本当に危険。

そういう人たちを無意識のうちに支配し、ひとりひとりの人と向き合わず、コマとして扱うような会社がブラック企業なんじゃないか。

 

最後に

まあ、こんな感じで映画本編と関係がないところでも、すごく考えさせられる映画でした。

今やっている仕事や立場によって人それぞれの感想があっておもしろそう。

 

そして、黒木華の存在感。

理不尽な雰囲気の中で結果を出し続けなければならない上司役。

普段は感情を表に出さないのに、最後の方で爆発してしまうところががつんときました。

ちょっと闇というか憂いというか、そういうものを抱えている役がすばらしいですよね!

 

あと、福士蒼汰君!

東京出身なのに大阪弁めっちゃしゃべってた!

言葉って考え方そのもの。

ボクなんか10年以上東京にいるのに、いまだに片言の標準語やし、大阪弁で考えてますから。

それを、母国語ではない言葉で演技までやってしまう。

並大抵なことやないです。

 

原作小説は70万部越えのベストセラー。

働き方に悩んでいる人には知ってもらいたい作品ですね!

 

 

漫画版もあるみたい。